恋の訪れ
「だから言ったじゃん。弘晃はやめなって!女の見る目ないんだから」
「それだったら昴先輩もでしょ?」
「あー…あの女の先輩の事?って言うか嫉妬でもしてんの?」
「はぁ?そんなわけないでしょ!別に好きじゃないし」
「はいはい。とにかくさ、あの女が弘晃と付き合ってるかぎり近づかないほうがいいよ!何しでかすか分かんないよ、まったく…」
「うーん…」
「ほら、出た!莉音のキッパリしない馬鹿病が!」
「そんな事言わないでよ…」
予鈴が鳴った瞬間に、真理子はまた溜息を吐きだし自分の席へと着く。
今日は朝からとんでもない日。
思わずあたしまでもが溜息を吐きだし、さっき昴先輩から貰った金平糖をぼんやりと見つめた。
昴先輩がよく分かんない。
何のためにあたしにくれたんだろう。
あの時、泣いてたから?
…って、そんな訳ないか。
そう思いながら、袋を開け、一粒の金平糖を口に含んだ。