恋の訪れ

「でもいいなぁーうちなんて男だらけだから冷たいもんよ」

「そう言う年頃なんだね…ここ数年見てないけど二人とも男前なんだろうね」

「全然よ、ほんとに。何を言っても“あっそ”“別に”“面倒くせぇ”そればっか…」

「お互い大変だね」


なんてママ達は昔話を持ち出して暫く楽しんでた。

ママ達の会話を耳にしながら自分の部屋へと向かう。

ベッドにバタンと倒れ込んだあたしはすぐに眠りに落ちた――…


どれくらい寝たのか分かんなかった。

窓から差す光が薄暗くなり始める。


ベッドから身体を起したあたしは、思い出したかの様にクローゼットを開けた。

そこから奥の方に閉まってあるアルバムを取り出す。


「…懐かしい」


そのアルバムを一枚づつペラペラと捲っていく。


…この頃のお姉ちゃん、可愛い。

何歳か分かんないけど、ピンクのワンピースに身を包んだお姉ちゃんが物凄く可愛かった。

今はほんと偉そうなのに…


ママはパパに似てるって言ってたけど…


懐かしそうに見てると、次のページで手が止まった。


みんな笑顔で写っている一枚の写真。

あたしとお姉ちゃん、パパとママ。

そして、さっき来てたママの友達の家族。


って言うか、ママの友達…この時から物凄い美人さんだったんだ。

それに旦那さんも物凄いイケメン…


遊んでた記憶はある。

でも10年以上の前の事なんて正直ハッキリと覚えてない。


あたしの横に写ってる男の子だって、今じゃ名前すら思い出せない…

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