恋の訪れ

ふとお姉ちゃんが言ってた事を思い出した。


“アンタさ、どこまで鈍感なわけ?”


それってどー言う意味なんだろう。

お姉ちゃんと昴先輩って…

昴先輩って、なんであたしの家を…


「…ママいる?」


アルバムを抱えたままリビングに向かう。


「おー、莉音。体調悪んだって?」

「パパ帰ってたんだ」

「さっきな」

「ママは?」

「帰って来た時に美咲と出たけど」

「ねぇ!美咲さんってこの人だよね!?」


慌てて開いてるアルバムをパパに見せる。


「おー、凄い懐かしいなこれ」


そう言ってパパは自分の手元に引っ張って嬉しそうに見てた。

そのアルバムを同じ様に見つめるあたし。


「お姉ちゃんってさ、この頃から可愛かったんだね…」

「うーん…莉音も可愛いぞ」

「あっそ」

「莉音はママっ子だったからな」

「ふーん…」

「それに比べて香恋はあまりだったな」

「だよねぇー…お姉ちゃん性格悪いからね!」

「おいおい、そんな事言うなよ」

「それにさっきさ、お姉ちゃんは翔さんって人にゾッコンだったって言ってたよ?」

「まぁ、間違ってはいないけど…」

「翔さんって人は美咲さんの旦那さんなの?」

「うん、そう」


その会話にパパは少し苦笑い気味で、写真を見つめてた。




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