そしてキスからはじまった
「フランス語で書いてもいいそうだから長編も書けるし、恋愛小説も…
フィクションもノンフィクションもいい…
日記として今の自分の気持ち残すつもりで書くのもいいかもしれない…
あまり深く考えずに書いてみて…
自信作が出来たら応募してみたらということでどうかな?」

自分の気持ちを書いて残す…
彼の何気無い言葉が心に残った。

次の仕事の話をしながら、美味しいケーキと紅茶、支社長の話に幸せな一時を過ごした。

支社長は私の事を気づかってくれて、帰り際、元気出すんだよと頭を撫でてくれた。

お父さんに似た彼に優しくて、お父さんの事を思い出して悲しくなった。

彼の後ろ姿を見えなくなるまでじっと眺めていた。


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