そしてキスからはじまった
先生は困った顔をして
「もういいよ。君の気持ちは分かったよ。泣かせてすまない」
いけない…興奮して涙が出ていた。
涙を慌てて拭いてると

「決心が変わらないようなら僕からも条件がある…
発作がいつおきるかもしれないからここにいること」

「でも…先生…私…入院するお金無いけど」

先生はふっと笑って入院ではないよと言った。
「小児病棟で入院している子供達の世話をして欲しい…
勉強を教えたり、遊んでやって欲しい。夜もさみしくて泣いてる子もいるんだ
ここに住んで世話をしてくれる人を探そうと考えてたところなんだ…
彼と話し合って欲しい…子供は諦めて欲しいというのが本音だけど
決心が変わらないなら迷わずここに来て欲しい…今度こそ頼って欲しい」

「ありがとう。先生」



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