そしてキスからはじまった
紫音を送り出して少ししてインターフォンが来客を知らせた。

「三上といいます。話しがあるんだけど開けてもらえない?」

私はドアスコープから覗いた…
あっ赤い車の人だ
嫌だ、何を言われるんだろう…
私は鍵を開けた…私が戸を開けるより早く外から開けられた…
「ごめんなさい。急いでて時間が無いの、お邪魔していいかしら」
「はい」
お邪魔しますと小さく言って彼女は部屋に上がった。

「綺麗にしてるのね、紫音に聞いてた通り。」
彼女は部屋を見回しながらそう言った。
紫音は私の事をなんて言っているんだろう…
「座ってもいいかしら…」
「あっ…どうぞ」
私は部屋のソファーに座ってもらった。
お茶をと思ってキッチンにいこうとした。
「すぐ帰るからお茶は要らないわ…ここに座ってもらえるかしら」
彼女は綺麗で上品な人…自信に溢れている
私とは大違い…


< 180 / 274 >

この作品をシェア

pagetop