そしてキスからはじまった
ショーンside
「お兄ちゃん?」紫音に挨拶に来た僕に彼女はそう聞いた。
僕の事は覚えてないはず・・だって三才だったじゃないか
「ショーンお兄ちゃんでしょ?サラだよ。この子も大事にしてる。」
そう言って抱えていたぬいぐるみを僕に見せた。
僕は何も答えられずうつむいていた。
「ショーン君だったよね。どういうことか話しを聞かせてくれるかい?」
紫音のお父さんと秘書、医者が立っていた。
「はい。でも」サラに聞かせるわけにはいかない。
「お兄ちゃん」心配そうに僕を見上げるサラ
「サラ、お兄ちゃんはご用があるからここで待っていよう。」
ジュリアがサラを紫音の所に連れて行った。
僕達は先生の案内でプレイルームという部屋に案内された。
「座って」と一つの椅子をすすめられた。
僕はうつむいて両手を握りしめた。
僕は話しはじめた。
僕はレストランのウェートレスとそのレストランに料理修行に来ていた日本人との間に生まれた。と言っても男が日本に帰った後に僕を妊娠したのに気がついた。
そして一人で僕を産んで育てた。短い間の恋だったのに男は遊びだっただろうに
そしてまた男は十五年たってコンテストの為にこの地に来た。そのことを聞いた母親はまた男に会いに行ってまた妊娠。それがサラ。
バカな母…。ずっと一途に愛していた。サラを産んで僕達を育ててくれた。
無理が祟ったのかサラが3歳になった年に死んだ。生まれからサラはよく熱を出した。母が死んだ後、また熱を出した。
医者の勧めで受けた精密検査で白血病がわかった。治療費も生活費もいる。僕は母親が働いていたレストランに働き口を求めてこの町まできたがいつのまにかレストランは潰れていた。
どうすればいいんだ・・フランスは不況で失業者であふれている・・僕になんて働き口もないだろう。
母の勤めていたところならと思ってきたのに・・どうすればいいんだ・・
フラフラと脇道に入って座り込んだ。
子供たちの笑い声が聞こえた。塀の隙間から覗くとパジャマをきた子供たちが木の下で騒いでいた。綺麗な花だ。
楽しそうに遊ぶ子供たち…パジャマを着ているということは入院してるのか?
サラもここにいれば死ななくて済む。あの子たちように笑ってられる…
僕といても死ぬだけだ。
僕は少しのお金とぬいぐるみそしてサラという名前で白血病です。毎月少しずつお金を置いておきます。迎えにくるまでよろしくお願いします。と手紙を入れたカバンを持たせてサラを待合室に置き去りにした。
二年前の事…
サラを置き去りにして逃げるように病院を出た。
フラフラと歩いていると脇道から出てきた車に引かれそうになった。「ちょっと危ないじゃないの!」
日本語?それが麗美さんとの出会いだった。
引かれそうになって転んだ僕の手当てをしようと連れてこられたのは潰れたレストランだった。
ここで新しくカフェをするそうで麗美さんはそこのオーナーでイケメンを探しているとのことだった。
僕は日本語が少しできたので麗美さんに気に入られたようだった。
麗美さんはフランス語があまり出来なかったからかもしれない。
元のアパートを追い出されそうだった僕は麗美さんのマンションに住まわせてもらった。
麗美さんの世話と店の仕事をする事になった
「お兄ちゃん?」紫音に挨拶に来た僕に彼女はそう聞いた。
僕の事は覚えてないはず・・だって三才だったじゃないか
「ショーンお兄ちゃんでしょ?サラだよ。この子も大事にしてる。」
そう言って抱えていたぬいぐるみを僕に見せた。
僕は何も答えられずうつむいていた。
「ショーン君だったよね。どういうことか話しを聞かせてくれるかい?」
紫音のお父さんと秘書、医者が立っていた。
「はい。でも」サラに聞かせるわけにはいかない。
「お兄ちゃん」心配そうに僕を見上げるサラ
「サラ、お兄ちゃんはご用があるからここで待っていよう。」
ジュリアがサラを紫音の所に連れて行った。
僕達は先生の案内でプレイルームという部屋に案内された。
「座って」と一つの椅子をすすめられた。
僕はうつむいて両手を握りしめた。
僕は話しはじめた。
僕はレストランのウェートレスとそのレストランに料理修行に来ていた日本人との間に生まれた。と言っても男が日本に帰った後に僕を妊娠したのに気がついた。
そして一人で僕を産んで育てた。短い間の恋だったのに男は遊びだっただろうに
そしてまた男は十五年たってコンテストの為にこの地に来た。そのことを聞いた母親はまた男に会いに行ってまた妊娠。それがサラ。
バカな母…。ずっと一途に愛していた。サラを産んで僕達を育ててくれた。
無理が祟ったのかサラが3歳になった年に死んだ。生まれからサラはよく熱を出した。母が死んだ後、また熱を出した。
医者の勧めで受けた精密検査で白血病がわかった。治療費も生活費もいる。僕は母親が働いていたレストランに働き口を求めてこの町まできたがいつのまにかレストランは潰れていた。
どうすればいいんだ・・フランスは不況で失業者であふれている・・僕になんて働き口もないだろう。
母の勤めていたところならと思ってきたのに・・どうすればいいんだ・・
フラフラと脇道に入って座り込んだ。
子供たちの笑い声が聞こえた。塀の隙間から覗くとパジャマをきた子供たちが木の下で騒いでいた。綺麗な花だ。
楽しそうに遊ぶ子供たち…パジャマを着ているということは入院してるのか?
サラもここにいれば死ななくて済む。あの子たちように笑ってられる…
僕といても死ぬだけだ。
僕は少しのお金とぬいぐるみそしてサラという名前で白血病です。毎月少しずつお金を置いておきます。迎えにくるまでよろしくお願いします。と手紙を入れたカバンを持たせてサラを待合室に置き去りにした。
二年前の事…
サラを置き去りにして逃げるように病院を出た。
フラフラと歩いていると脇道から出てきた車に引かれそうになった。「ちょっと危ないじゃないの!」
日本語?それが麗美さんとの出会いだった。
引かれそうになって転んだ僕の手当てをしようと連れてこられたのは潰れたレストランだった。
ここで新しくカフェをするそうで麗美さんはそこのオーナーでイケメンを探しているとのことだった。
僕は日本語が少しできたので麗美さんに気に入られたようだった。
麗美さんはフランス語があまり出来なかったからかもしれない。
元のアパートを追い出されそうだった僕は麗美さんのマンションに住まわせてもらった。
麗美さんの世話と店の仕事をする事になった