そしてキスからはじまった
初めは金持ちの坊ちゃんの気まぐれで働いているのかと思った。
勉強のためにフランスまで来てるんだから働く必要なんてないだろう
どうして働くの？と紫音に聞いたら一緒に住んでる彼女との生活費は自分で稼ぎたいし、彼女との将来のために貯金をしたいと言っていた。

紫音は綺麗な男で彼目当てに来る客で店は忙しくなるほどだった。

紫音は無愛想で滅多に笑わない。美しい宝石のような紫の眼・・ミステリアスな雰囲気が人気に拍車をかけた。

そんな彼が溺愛する彼女・・どんな子だろう？紫音に聞いても綺麗で優しい子だとしか言ってくれない。

８月の初め麗美さんが突然来週一泊で旅行するからと言った。お店を休んで従業員全員参加だという

８月１０日って紫音の誕生日じゃないのか？アメリカにいる家族に彼女を会わせるといっていたのに

その日は休みを取って家族に会いに行くからと断る紫音に

他の従業員たちが紫音が来ないと麗美さんが機嫌が悪くなるからと泣き落としの様に頼み込んでやっと行くことになった。
学校の休みは長い日にちをずれせばいいと思ったんだろう。

紫音は優しい男だ。この優しさにつけこまれてたなんて・・

僕はなんかおかしいと思いながら気が付かなかった。麗美さんの策略に・・

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