そしてキスからはじまった
しかし僕が16歳になる年に僕の人生は変わってしまった。

日本の東京での演奏のため父親とこの地に滞在していた。

この国の女の子はいわゆる外人に弱い

金髪で青い眼をした僕は遊ぶ相手には困らない

微笑んで誘えば簡単についてくる

頬を少し赤らめて上目遣いで恥ずかしそうに見る

まあ可愛って言えば可愛いんだけどね

一夜の性欲処理にはいいだろう・・

お互いそうだし・・

その日も浅い付き会いの男たちとクラブで女の子を引っ掛けて遊んでいた

男の一人が他の男ともめだした。

肩が当たったという些細なこと

殴り合いになりそうだった彼らの仲裁をしようと間に入った。

知り合いじゃない男が僕を突き飛ばした。

運悪く割れたコップで手のひらを切ってしまった。

傷は深いものではなかったが前のようにピアノを弾くには

数ヵ月のリハビリが必要となった。

僕はその間、高校に通うことになった

これもいい経験か・・

そんなふうに考えていた。
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