*お向かい彼氏*






「では、ごゆっくり。」





一通り説明し終えた彼女は丁寧にお辞儀をして出て行った。





はぁ…やっと2人きり…


ホッと一息つける。



…と思ったのに


あれ、どうしよう。




いつも光輝の部屋で2人きりなのに








異常に緊張します!





場所が違うから?さっきのあんな話があったから?




理由は何であれ、とにかく落ち着かなくて荷物を片付けるふりをして光輝から離れていた。




「ひかる、座ったら?」




「え……あ、いや「お邪魔しまーす。」」




「…おう。」




急に開いた襖。



入ってきたのは八田さんと迫田さんだった。




あぁ…ナイスタイミング!




「私達さっそくお風呂行くけど、ひかるちゃんはどうする?」




右手に荷物を持った迫田さんが言う。



そっか…お風呂、温泉。





「一緒に行きます!」




あらかじめ用意しておいたお風呂セットを持って立ち上がる。




マジでナイスタイミング…。




「あ、ひかるちゃん、これこれ。浴衣どれ着る?」




珍しく優しい(あたし以外には優しいのか)八田さんが戸棚を開けていくつかだした浴衣。


桃色、紺色、若草色、オレンジにライラック。


どれも華やかで可愛い!


うーん…どうしよ?







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