*お向かい彼氏*
高校2年生の12月
「…拒んでいいから」
以前と同じ台詞を言いながら
初めて巧はあたしを抱いた。
綺麗に整理されてる彼の部屋で
何かに追われるように
巧は愛してくれた。
拒めるわけないんだよ。
巧を追いつめてるのはあたしだって知ってるから。
痛みに耐えて涙を流しながら
「巧…」
ごめんね。
声にならないその言葉を
彼の肩に呟く。
「ひかる………、
ひかる…っ」
顔は見えなかったけど
あたしには泣いてるように聞こえた。
こんなの間違ってるのに
あたしはその愛に甘えた。