*お向かい彼氏*








ープルルル…




「…もしもし、ひかる?」




「あ、巧。明日ちょっと話したいことがあるんだけど…大丈夫?」




「おー。別に良いけど」






明日の2時に、巧の家に行くことになった。








電話を切ってからリビングに向かうとパソコンに向かってるタケ兄。




「…タケ兄?」



「ん、どうした」





書類を片付けながらこちらを振り向く。








「あたし……


高校卒業したら、前住んでたところに戻る。」







「…決めたのか。」






「うん。背中押してくれてありがとう…。」






自分で調べたら、前住んでた部屋がまだ空いてることがわかった。




家賃もお父さんに頼めば出してくれるだろうし、生活費も今まで稼いだ分で何とかなる。





「…彼氏には?」






「まだ。明日話つけてくる。」











もう、決めた。












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