*お向かい彼氏*








「…は?何言ってんだよ急に…」






「あたしはこのまま巧と付き合ってちゃいけない。


…ううん、巧はあたしと付き合ってるままじゃいけない。」







「どういう意味だよ…っ!!」






悔しそうに、切なそうにあたしに問いかける。



掴まれてる肩から気持ちが痛いほどにわかる。





「ごめん…あたし、あたし巧を幸せに出来ない。」







巧の目をまっすぐに見つめて言った。








巧の隣にいるのはあたしじゃダメ。









「ひかるがいればそれでいいんだよ!離れていこうとすんな…俺がお前を幸せにしてやるから、」





「だからダメなのそれじゃあ!!巧には感謝してるよ。でもあたし達このままじゃいけないんだよ。あたしは…巧を愛してあげられない。」








巧の瞳が揺れる…






「ごめん…あたしまだ光輝が忘れられないの…。」









目をそらして、そう告げた。












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