*お向かい彼氏*



「それで、土曜は買い物行ってね、お互いの服選んでね、もう光輝ったらあたしのシュミ完全にわかってて!選ぶもの全部可愛くてー!で、その後2人でボーリング行った!」


「へー、ひかるってボーリングも上手いの?」


「ううん、それがね、家族でも出かけないし高校友達もいなかったから初めてやったの!半分ガーターだった!光輝はもちろん上手いし、めっちゃ屈辱」


「光輝さんって苦手なものなさそー」


月曜日のランチ。


祐希と大学近くのカフェにやってきて優雅にガールズトークを繰り広げる。


高校のときはこんなことも一切なかったから、ほんと毎日幸せだなって実感する。中学の時は当たり前すぎてわからなかったけどね。



「まあねー、あ、でも、日曜に人気のカキ氷食べに行ったんだけど、なんかあのキーンってなるのが嫌らしくてめっちゃ慎重に食べてて、半分くらい溶けちゃって面白かったよ」



キーンは嫌だけどカキ氷自体は好きらしくて、シュンってなってたのが可愛かった!


「ぷっ、なにそれ!いいなー幸せそう」



野菜たっぷりのヘルシーなピザを頬張りながら祐希が言う。


そーいえば祐希、こんな可愛いのに彼氏いないんだよねえ…。



「なんかひかると光輝さん見てて理想高くなっちゃったみたい」


なんだそれ。嬉しいような、責任転嫁されてるような…


「年上、タメ、年下なら?」


「んー、やっぱ上かなー」


「さっすが祐希、わかってるー♪」


「じゃあ光輝さんが年上じゃなかったら好きになってないの?」


「それはない!どんな光輝も好き!!

…だと思う。」



「ウケる笑」


だって、タメとか年下の光輝なんて考えられないんだもん。



それにしても…今考えると、よく光輝は中学生なんかと付き合ったなあって思う。



今のあたしが中学生と…って言うのは、やっぱりちょっと考えられないかも。



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