時を越えて~タラシ女子と新撰組~
立てた竹刀に手を置き、南は口を開いた。
『先ほどは、問答無用にあなた方をぶっ飛ばしてしまった。申し訳ない』
彼女からの第一声が、謝罪。これには、幹部隊士も驚いたように目を丸くした。勿論平隊士の面々もだ。
ゴホンッと咳払いをした南は、『これからが本題だ』と話を切り替える。
『あなた方みなさんが、俺が組長になるのを、よく思っていないのはよくわかった』
コソコソと文句を言っていた平隊士は、グッとバツが悪そう顔をしかめた。