時を越えて~タラシ女子と新撰組~




「……お送りします」




少し歩いた菊池は振り返り、その一言を告げるとまた歩き始めた。




「……えらい、ええ性格してはるんどすな」




クスリッと笑う片華は、菊池の後を追いかけた。











『……お、沖田さん。離れてくださいませんか』




南は、布団から出る事も、身動きをとることすら出来ないでいた。





原因は





「いいじゃない。僕たちは晴れて、恋仲になったわけだし」





沖田に抱きしめられているから。





『いや、土方さんたちに起きた事を報告しなきゃいけないでしょうが』




< 378 / 384 >

この作品をシェア

pagetop