時を越えて~タラシ女子と新撰組~
シーンッと室内が凍りついた。主に私の所為。
『ようは勘ってこ「もういい」……あ、はい』
何も反応がなかったのでもう一回言おうとしたら、土方さんに止められた。
『勘だとしても信じてくださったことにかわりはありません。ありがとうございます。』
置いてくれるって言ってるんだから。そこはお礼を言わないとね。
これでも一応常識人だよ。私は。
深々頭を下げながらお礼を言った。
そして、頭を少し上げながら『でも』っと言葉を続けた。
『入隊の件は私の実力を見てからにしていただきたい』