依存症なあたし様
俺はどう説明したらいいかわからず、押し黙ってしまった。
すると馨が小さい声で話し始めた。
『あたしのせいなんです』
『…あなた、馨ちゃん?どうしてあなたのせいなの…?』
訳がわからない、というような顔で雪の母親は馨を見つめる。
馨は男達のことを店員に話したこと、
その逆恨みで雪が暴行を受けたことを涙を堪えながら話した。
話していくにつれて、どんどん雪の母親の形相が険しくなっていった。
『ーーー雪が暴行を受けたのはあたしのせいなんです。大事な娘さんをこんな目に遭わせてしまって、本当にごめんなさい』
……深々と頭を下げる馨を、俺は黙って見つめることしかできなかった。
『………んで』
「、え?」
『何であんたじゃなくてウチの子なの!!』