依存症なあたし様



その日からだろうか。


クラスの雰囲気も部活の雰囲気もガラリと変わった。


なぜか雪の身に起きたことが噂になっていて、馨への攻撃が始まったんだ。



詳しいことはよくわからないけど、相当酷いことをされ、酷いことを言われたみたいだった。


馨も笑うことがなくなり、俺と話すこともなくなった。




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「雪は俺たちの中で忘れちゃいけない存在なんだよ。」


『そんな、ことが…』


終始無言で俺の話を聞いていた綾は、なんとも言えない顔をしていた。


まあ、こんな話されても反応に困るよなぁ……


このことを誰かに話すのは初めてだった。



『ゆずは、さ』

「ん?」

『雪って人のこと、まだ好きなの?』


はいっ?

どうしてここでその質問がくるんだ……


「好きじゃないよ」



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