恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
そして、優しく、背中を摩ってくれた。
すると、あれだけ震えていた身体は、暗示をかけられたかのように落ち着いた。
そして、今度は、安心からの涙が溢れて………
煌くんに体を預けて………泣いた。
「ふッ……ヒック……き…ら、くん……あり、がと……」
泣くわたしを煌くんは、ギュッと抱きしめ、よしよししてくれた。
煌くん………
煌くん……ありがとう……
煌くんは、わたしが泣き止むまでずっとそうしててくれた。
「落ち着いたか?」
「うん、ありがとう」
煌くんから、体を離しそう告げたあと、自分の格好に驚いた。
わたし……下着が………
急いで元の位置に戻して、煌くんからもらったシャツに袖を通した。