恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「そっか……」
最悪のことにはなってないから、よかったかもしれないけど……
入院……明日にでも、お見舞い行こうかな………
「あ、あとさ……こんなこと聞くのおかしいかもしれないけど……」
そう言って、みんなを見た。
目の前にいる愁さんは、話していいよ、と言うことなのか、縦に頷いた。
「あのさ、閻魔の祥って男は………大丈夫?」
煌くんが、何回も殴っていたから……
隣からはすごい……威圧感を感じる。
繋いでいる手も、少し痛い。
「煌、落ち着け。
愛依ちゃんは、お前を心配して聞いてるんだ」
煌くんの力が少し抜けたのを感じる。
愁さんも、それを理解して話し出した。
「あいつも入院だよ。
意識はまだ戻ってないけど、命に別状はないみたいだから、大丈夫だよ。
だけど………多分、愛依ちゃんが煌を止めてなかったら、危なかった……」
そ、そんなに……?