最愛レプリカ

リビングの一番明るい場所、真っ白のラックの上に家族で撮った写真が飾られている。

温かく笑う両親。
今の私とそっくりな姉。
髪の短い活発そうな私。


私はぐしゃっと髪をかき上げ、キッチンの冷蔵庫を開く。
麦茶を取りだして一気に飲み干した。

ハァ、と息を付くと、溜息みたいに重たく響いた。


部屋に戻って今着たばかりの部屋着を脱ぎ捨てると、クローゼットを開けて適当に服を選んだ。
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