アカイ花†Vermilion Flower

「ミコちゃん、バイバイ
 
 気をつけてね」

「はい、ハチヤさんもさようなら」

「サヨナラ」


貴方と言葉を交わした芙美子は、急いでこの場所から立ち去ってしまった。


「中学生は、ウブでいいねぇ
 かわいい♪」

「じゃあ、今度は中学生と
 付き合ってみれば?」


私の言葉に、貴方は驚いた顔をする。


「そんなこと隣のお兄さんに勧めて
 俺がお巡りさんに掴まったら
 お前も共犯になるよ、いいの?」

「いいよ

 もしも、そうなったらその時は
 私がこう言ってあげる
 
 彼は、私の未来の旦那様ですって!

 だから、中学生の私に手を出しても
 誰も貴方を裁けないわ」


私は、真剣な瞳で貴方にそう言ってみせた。
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