嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 でないと、私が敦子からどんなツッコミを入れられちゃうか分からない。

 問題だらけの困ったコである敦子だけど、私の友人の1人なのだから。

 大きく背伸びをする敦子。

「あのゴミもホント、変わり映えはしないわねぇ。馬鹿だし暗いし、傍にいるだけでも気持ち悪いよ」

「…」

 田代君の事、よっぽど嫌いなんだ…。

 私はこう、痛感させられちゃうのだ。

 敦子のこの思いは、恐らく一生消える事はないだろうと思った。

 私の顔を冷ややかな目で見る敦子。

「あのゴミに頭を下げろって言うの?」

「あんなに酷い事、言ったんだし」

「だからと言って、謝る必要は無いじゃなーい」

「ええ? 何で謝る必要ないの?」

「私は本当の事を言ったまでだよ。なのに謝罪しろだなんて変」

「変?」

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