魔法?そんなのありえないっ!?





「で、…ここどこ」



「だから、言ってんじゃねーか。
城だって。」



いや、そんなことは
さっき聞いたわよ。



「そーじゃなくて…お城って
いうか、大きすぎない?」



そう、とにかくデカい!
なんだこれは。
こんな大きさの城が
この世にあるの??
まあ、この世っつっても
ここがどこかわかんないけども。



「あぁ、まぁこの世界の
王様の城だから。」



「へぇ」



「じゃ、入んぞ」



「あ、うん。」





って、私流したけど
この世界の王様??
は?!


それって凄い人なんじゃ…


「何止まってんだよ。
早くしろって」



「わ、分かってるわよ!」



あー…
もう、なるようになれ!だ。




「抱くの疲れたしなー。
蘭、飛ぶの慣れただろ?」



「え?…まぁ」



なんとか…?



「じゃあ、お前ごと浮かすけど
暴れんなよ。」



「はい?」



フワッ



「ちょ、えっ?!」



体がふわりと宙に浮く。
うわわわわ。



「じゃ、行くぜ。」



「あ、うん」



…て、お城の中まで
飛ぶんですね。


まぁ、これだけ
広かったら飛ぶ…かな。



もう、飛ぶってのが
普通になってきてるわ。


ヤバイヤバイ。
周りの人も皆飛んでるし。



「ルイ様、
おはようございます!」



「うぃーす」



「あ、ルイ様!」



「おう」



…なんか、人望あるんだな。
(意外と)


それにさっきから、ルイ様ルイ様って
こんなお城の中に普通に
入るとことか、様付けで呼ぶ
とことか…


もしかして、ルイって
凄いやつ?














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