魔法?そんなのありえないっ!?



パアッ!



光が強くなって、私は反射的に手をひいた。



けれど、後から考えるとそれはもう無意味なものだった。



「いやっ!キャアアアア」



何が起こったのか分からなかったけど…確かに私は鏡の中に引きずり込まれた。



痛くもかゆくもなかった。
けど、それはあまりにも一瞬の出来事だった



薄れかけた意識の中で私の耳にはある言葉が残った。



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ガサガサ



『あ…妾(わらわ)とした事が【ノーズ】をこのような場に忘れておった。



追っ手を出されても困る。ましてや【クルト】が間違ってノーズに近付けば大変なことになるからな…』



ガタッ





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