今日も、明日も、明後日も
「そのあとは本当に甘いトウモロコシ食べさせてくれてさ、居心地の良さに気付いたら頻繁にこの家に通うようになって。そんな俺のことを千鶴子さんはいつも笑顔で出迎えてくれて、ふたりで縁側でお茶飲みながら話すのが定番になってたの」
「あ……それで茶飲み友達」
「そーいうコト」
そう話すうちにスーパーへ寄るのも忘れ、私は彼と駅へ着き電車へと乗る。
この時間の電車は帰路につく沢山の会社員で溢れており、自分たちもそのひとつになるように人波に混ざった。