今日も、明日も、明後日も
私は台所へ向かおうとしていた足を寝室へと向け、持ってきた毛布を彼の上へとかける。
「……ん……」
「あ……起きちゃいました?すみません、風邪ひくと大変だと思って毛布を……」
その感触にくすぐったそうに小さく目を開ける。ところが寝ぼけているらしい彼は、寝起きの目でぼんやりとこちらを見つめて手を伸ばす。
「伊織さ……わっ」
そしてその手は私の腕をグイッと引っ張り、体をぎゅうと抱き締めた。