今日も、明日も、明後日も
「寂しくなったら、呼んで。電話のあたりに俺の携帯番号貼ってあるから」
「……、」
その優しい言葉と眼差しに、つい心はドキリと音を立てる。けれど素直に『はい』とは言えず、私は無言のまま小さく頷いた。
……あれ、でも停電するくらいってことは……。
「じゃ、また明日……」
そう彼がガラッと開けたドアの向こうでは、ザアアアアアと物凄い音とともに大降りの雨に吹き荒れる風、飛び交うゴミやバケツ、看板など……それはそれは凄まじい、大荒れの天気が広がっていた。
「……」
「……」
これは駅まで歩くのすらつらいだろうと一目で分かる天気に、伊織さんは黙ってドアを閉める。
「……泊まって行っても、いいですか?」
「……どうぞ」