今日も、明日も、明後日も
「周りの親戚は、おばあちゃんに私を施設へ預けろと言ったそうです。でもおばあちゃんは、それを頑なに断った」
その歳で子供を育てられると思っているのか、と。あんな女が生んだ子供なんて施設にでも預けてしまえ、と。親戚は皆、口を揃えて言ったそう。
それでもおばあちゃんは、私を離したりしなかった。
『何言ってるの。私はまだまだ元気ですよ』
そう、しっかりと言い切って。
「『この子は自分が立派に育ててみせる』、と言って聞かなかったんだそうです」
「……千鶴子さんらしいね」
伊織さんは、懐かしむように小さく笑う。