今日も、明日も、明後日も
会社を出た先、いつもの場所には、携帯片手に待ちぼうけていたらしいその姿。
「あ、来た」
私を見つけたとたん、ぱぁっと笑顔になる彼の表情に重なるのは、先程のジュエリーショップでの笑顔。
「……こんな時間まで待ってたんですか」
「うん。鈴ちゃんもこんな時間までお疲れ様」
「……」
考えて、考えた。きっと最善の道。
「さてと、じゃあ帰ろ……」
「伊織さん」
「ん?」
「話が、あります」
外灯やビルの明かり。それらがぽつぽつと光る景色のなか、まっすぐ見つめる私にその目はまっすぐに返す。