今日も、明日も、明後日も
一瞬の無言の後、彼は髪をくしゃ……とかいて小さく笑う。
「……それ、本気で言ってる?」
「当然です」
「俺が今まで、千鶴子さんのためだけに鈴ちゃんに会いにきてたとでも思ってるの?」
そしてこちらへ向き直った目は、いつもの優しい目とは違う。冷ややかな、怒りを含んだ目。
「……、」
見たことのないその目に、思わずビクッと身が震えた。
「……なーんも伝わってなかったわけだ。そっか」
「……伊織さ……」
「わかった。もうやめるよ」
伊織さんは背中を向け、躊躇いなく歩き出してしまう。
「……ごめんね」
そう、呟いて。