キミとあたしと。
「・・・冬期講習受けさせてもらえませんか・・?」
とにかく補修が嫌なあたしはお母さんに頼むことにした。
学校には友達とかもいるけど、それじゃあせっかく寒いとこに行くのに勉強進まないしね。
「・・・結衣?どうしたの?頭でも打った?」
「えっ、なんで?」
「だって・・・結衣が自分で勉強したいだなんて・・・」
「えっ」
どうやらあたしは相当お母さんにナメられてるみたいだ。
まぁ・・・今まで勉強しなかったあたしが悪いんだけど。
なんとか頭なんて打っていないことをお母さんに説明して、近所のできたばかりの塾に通うことになった。