愛してる
俺は顔を上げてハンカチを差し出した


彼女の顔を見た。


…正直言うとそんなに可愛くはない。



髪がサラサラしてそうということ以外良いことないのかも…コイツ




『ありがとう』




そう言って水道のところへ行き顔を洗った。



「あの…


愛瑠先輩ですよね?」





『そうだけど…?』





「あたし、愛瑠先輩と同じ中学に


通ってる一年です」




『へぇ』





それしか言えない…


可愛かったらここでメアドとか聞いちゃうけど…



コイツは…さすがに…なぁ?




「では。


そろそろあたしは散歩の続きをしてきます。



もう大丈夫ですか?」



『大丈夫』



「さようなら」




『さよなら』





アイツはなんだったんだ?



つか俺、心配かけたのか?



一年に…



ダッセー
< 7 / 29 >

この作品をシェア

pagetop