茜色の君が好きで。

「うわっ!若いのねぇ。
じゃあ高校生?見えないわー。
落ち着いてるわねぇ。貫禄あるし。」



「どうせ俺は童顔ですよ。
学といると、先生に引率された生徒みたいな気分になるよ。」



……俺そんなに老けてんのか?



「ここでは高校生っていうの内緒な。さすがにマズイからさ。俺と同い年でも通用するだろ?」



兄貴とは、あんまり似てない。

黒髪、瞳の色も黒。色素の薄い兄貴と並ぶと余計目立つ。

急に身長が伸びた俺は兄貴を追い越してしまった。

柔らかくて笑顔の絶えない社交的な兄貴。

無愛想で交際範囲の狭い俺。


でも、5才離れた俺の面倒を良くみてくれる優しい兄貴が大好きで後ろを追いかける事が当たり前だった。




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