茜色の君が好きで。
小学校入学の頃から仲の良い友達がいる。
近所に住むそいつは、黒木 弓弦(ゆづる)。
同い年のせいかやたら気が合って、二人で兄貴を追いかけていた。
兄貴が小学生のうちは何をするのも三人一緒。
弓弦は一人っ子で甘えん坊だから兄貴も可愛がってた。
家業も似ているから、家族ぐるみで付き合っていて、弓弦が泊まりに来る事も多かったんだ。
やがて中学生になると、高校生の兄貴とは別行動になり俺は弓弦とばかりつるんでた。
その頃から弓弦が女の子にモテ始めた。
栗色のウェーブのかかった柔らかそうな髪。
色素の薄いアーモンド型の眼。
日本人離れした彫りの深い顔。
背も伸びて来てモテる要素満載の弓弦。
弓弦の周りに女の子がいない時がないくらいで、俺はそれを苦笑いしながら見てた。
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