茜色の君が好きで。

俺の所にも時々女の子は来た。


でも俺はそんな女の子には興味がなくて愛想笑いさえ億劫で、煩わしく思ってた。


だから弓弦と二人になると肩の力が抜けて素の自分を出せたんだ。




当然のように同じ高校に進んだ。

だけど弓弦はすぐに海外留学していなくなってしまった。

ヨーロッパの各地を点々と移動して、将来家業を継ぐべく見聞を広めているらしかった。

意外に筆まめな弓弦は頻繁に手紙や写真を送って来てくれて、おかげで俺はあまり離れている実感もなく過ごせていた。



大学生の兄貴が遊びに連れ出してくれたせいもあって、弓弦がいない寂しさは紛れていたんだ。



何度か、そういう店に出入りするようになって男同士でも恋愛感情を持つ事を知って、俺は自分の性癖に気付いたんだ。




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