バーテンダー

次の日も、ボンヤリとしたまま仕事をこなし、一日を終えた。


夕方、会社を出ようとすると、携帯に電話が掛って来た。


見なれない番号だった。


どうしようかと迷った挙句、出てみると、


「佐倉さん?」


「はい。そうですけど」


「携帯番号……変えて無かったんだね」


 電話の相手はあの警察官の彼だった。


「突然ですみませんが、今から会えませんか?」


「え?今からですか?」


突然の誘いに戸惑いながらOKの返事を出した。


五年振りの再会。


待ち合わせた喫茶店に私服姿の彼がいた。
< 50 / 76 >

この作品をシェア

pagetop