闇夜に真紅の薔薇の咲く
けれど彼女はそれに気付いていないようで、「酷いな」と言われたことで少し気分を害したのか、顔をしかめた。
「酷いも何も約束してないじゃない。いきなりどうしたの?」
「……――あの子ホントバカ」
「普段は察しが良いのにねぇ……。イケメンな男の子がいたら……」
陽雫や柚梨はそんな麗にルイたちに聞こえないようにぽつりとつぶやき、ため息を落とす。
柚梨の言った通り。麗は普段は察しがものすごくいい。
視線から言葉を読むなんて朝飯前。
けれど、そんな彼女は美系な男を目の前にするとそれしか目に入らなくなる。
故に、麗が美系な異性を前にした場合、彼女に望む答えを求めるのは不可能なのだが……。
それをすっかり忘れてしまっていた。
額ににじむ嫌な汗を拭い、ちらりとルイを見ると彼は不思議そうに朔夜を見下ろしており、見事に視線が交わる。
彼は視線が合うなりにこりと微笑み、朔夜はそれに乾いた笑みを漏らした。
ルイは少し考えるそぶりを見せると、何かを思いついたように人差し指をたてて見せる。
「それじゃあ……オレたちも一緒に帰っていいかな?」
「え?」
「だから、オレと伊織も君たちと一緒に帰ってもいい?」
「――是非!!」
「酷いも何も約束してないじゃない。いきなりどうしたの?」
「……――あの子ホントバカ」
「普段は察しが良いのにねぇ……。イケメンな男の子がいたら……」
陽雫や柚梨はそんな麗にルイたちに聞こえないようにぽつりとつぶやき、ため息を落とす。
柚梨の言った通り。麗は普段は察しがものすごくいい。
視線から言葉を読むなんて朝飯前。
けれど、そんな彼女は美系な男を目の前にするとそれしか目に入らなくなる。
故に、麗が美系な異性を前にした場合、彼女に望む答えを求めるのは不可能なのだが……。
それをすっかり忘れてしまっていた。
額ににじむ嫌な汗を拭い、ちらりとルイを見ると彼は不思議そうに朔夜を見下ろしており、見事に視線が交わる。
彼は視線が合うなりにこりと微笑み、朔夜はそれに乾いた笑みを漏らした。
ルイは少し考えるそぶりを見せると、何かを思いついたように人差し指をたてて見せる。
「それじゃあ……オレたちも一緒に帰っていいかな?」
「え?」
「だから、オレと伊織も君たちと一緒に帰ってもいい?」
「――是非!!」