闇夜に真紅の薔薇の咲く
「は、はい!? ……っ!」






驚いたせいか、声が裏返りみるみるうちに顔が赤くなった。





(バカだ。私……っ!)




いくらなんでも恥ずかしすぎる。






赤くなった顔を隠すため、反射的にうつむくとくすくすと笑う声がして驚いて上を見れば、ノアールがこちらを向いて笑っていた。






それは作り物めいておらず、恐らくは……。





そう思うと、本当の笑顔が見れて嬉しいやら恥ずかしいやらと複雑な気分になりますます頬が熱くなる。





ぎゅっとスカートを握りしめると、ぽんと頭に手を置かれ見上げるとそこには優しげな瞳をしたノアールの顔が間近にあり、息をのむ。








「そんな怖がるな。俺はお前を殺さない」

「で、でも! 昨日……っ」









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