闇夜に真紅の薔薇の咲く
それから色々な反応の仕方を考えたものの、ろくなものが出てこず朔夜の表情はどんどん引きつっていく。





(ちょっとはまともに考えられないの!?)




あまりと言えばあまりのものたちに、愕然として思わず頭を抱えた。






「……あぁ、もう。何で私は……っ」

「さ、朔夜?」

「…………頭がよくなりたいっ!!」

「……おーい?」

「何でもっと勉強して……」

「さく――」

「――柚梨。朔夜の耳元に唇寄せて」







百面相する朔夜を心配した柚梨が、必死に彼女の肩を揺さぶるも彼女は気づいた風もなく己の頭の悪さに嘆いている。




そんな彼女たちに呆れたのか、すっかり普通に戻った麗はいつの間にやら持っていたキャンディーで朔夜を指し、戸惑いながらも柚梨はその指示に従いいそいそと彼女の耳元に唇を寄せた。




ちらりと麗を一瞥して次の行動を訪ねると、何故か彼女はにっと口角をあげ誰かの席に腰掛けると足を組んでキャンディーを振りおろす。







「――叫びなさい」

「分かった!」

「ちょっ、分かったったて……桐島さん!?」





元気の良すぎる返事に、流石のノアールも目をむく。




それとほぼ同時に朔夜の耳元で叫んだ柚梨。



すっかり自分の世界に入りこんでいた朔夜は、当然ながら耳を押さえて跳び上がった。







「うぇ!? はいっ? 何!?」






涙目になりながら、朔夜はあたりを見回す。






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