ハニィ*sweet*ボイス
昨日休んだ日浦は、何もなかったような顔で隣で授業を受けている。



あたしばっかり気にしてる。



昨日家に行ったことなんか、あたし以外知らないし。



日浦が有名ってことも、あたし以外知らない秘密。



それは嬉しいんだけどさ…。



悔しいよね、なんとなく。



片思いって、こんな気分なのかな?



「日浦、今の問題わかった?」

「ん」

「頭いいね、あんた。いつ勉強してんの?」

「静かにしてくれる?」



話したいのに…。



日浦はあたしなんか何とも思ってないんだろうなぁ~。



この人が好きになる女の子って、どんな人?



まぁ、華やかな世界にいる日浦にとったら、あたしなんか下の下なんだよね。



自分の身の程っての、知っちゃった気分…。



「中学の復習みたいなもん…」

「えっ!?なにが!?」

「だから勉強。自分で聞いたくせに…」

「あっ、うん…ははっ!!」

「バカじゃねぇの、流」



小さく聞こえた声は、口元が笑っていて。


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