ハニィ*sweet*ボイス
それからしばらく、日浦の言葉通りにもてあそばれる。



授業中に殺人ボイスを耳元でぶちかまされたり。



ご飯作れって言われて作りに行ったら、絶対帰してくれなくてお泊まりだし。



会わない日の電話で新曲歌われたり。



ドキドキしっぱなしで、ものすごく疲れてます…。



そんなある日の朝のこと。



日浦がテレビに出てる。



テレビというか、新聞に載ってて、それが話題になっちゃってるわけで。



年上のモデルと熱愛発覚とかって…。



頭、真っ白。



からかわれてるのはバカなあたしでも気づいてたよ。



だけど…彼女がいるなら、何であたしを家に呼んだりするの?



期待しちゃダメだってわかってたけど、日浦に近づけたと思っちゃってて。



それはやっぱり期待かな?



勝手に期待して、バカを見ただけじゃん。



住む世界が違うのなんて、初めからわかってたのに。



切り捨ててもくれないし、受け取ってももらえなかった想いが、こんな形で終わるなんて思ってなかったよ…。



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