見えない糸~アイドルと~【TABOO】
「君、可愛いよね」
「将磨さん?」
「彼氏いるの?」
「いますけど。あの…」

将磨さんは私の髪をいじり、今にもキスされるんじゃないかと思う程の距離。

そして……。

「ちゃんと抵抗しないと知らないよ。ってか、されたいとか?」
「違っ……」

否定の言葉は将磨さんからのキスで消されてしまう。

「やめっ……」

決められた位置に着いたのだろう。タクシーは停車した。


「……早く降りろ」
「え」
「早く。エキストラがスタッフ待たすんじゃねーよ」
「は、はい」

将磨にされたこと簡単に止めたことに驚きを隠せないまま、美咲は車を降りた。
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop