僕が君にできること
オープニングの曲を歌い終えMCへと流れた。


1人ずつコメントしていく中スクリーンに映し出されたテテへの歓声がひときわ大きく響き渡った。

「会いたかったよ〜。皆さん今日一日楽しんでいってください!愛してるよ〜」

その言葉に悲鳴とも思われる歓声が響き渡った。


凄い人気だ…それにしても愛してるって…。


そうだよねお客様は神様ですじゃないけど、ファンの皆様は神様ですだよね…。

何ヤキモチ焼いてんだろ私。なんて小さい女なの…こんなんだったら、きっとあの日のやりとりがなかったとしてもそのうちテテは離れてくよ。


情けなくなった。相手が異次元の人だから余計に自分が小さく思えて悲しくなった。


そしてさらに彼は世界に羽ばたこうとしている。


そうだよ終わってよかったんだよ。


会わなきゃよかったんだ。











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