一番星
「テストの点数がね、学年のトップ10に入ったの!!」
はしゃぎながら言う姉。
頭のいい学校でトップ10だなんてそうとう頭がいいんだ。
「よかったじゃない!!衣亜ならできると思ってたわ!!」
お母さんも一緒になって喜ぶ。
「そういえば、玲亜(レア)もテストあったんでしょ?どうだったの?」
リビングの机で勉強をしていた私の妹に声をかけるお母さん。
妹は思い出したようにいった。
「あ。また学年で一位だったよ。」
たいしたことじゃない。これが普通だ。と言わんばかりにさらっという妹。
「あら、また?さすがお母さんの娘ね!!」