大好きだったよ。
「何!?」

海の部屋で、少し息を上げながら聞く。


「ムカつく」


「え?」


「邪魔だ。あいつ」

「美海ちゃん?」

「うるさい。ぎゃーぎゃーと」


「ヤッ___...?」


フワっと甘い香りがしたと思ったら、


海の胸の中にいた。


「...海?」


「姉さんなんかいなくたって俺らだけでいいのに」


「何それ...。変なの」


思わず、ふふっと笑う


「...黙れ」


いつもより、低くい声。

ちょっと怖くって、おとなしくしてた。





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