ダブルスウィッチ
しばらく画面を見つめていた彩子は、気を取り直してえみりからのメールにも目を通す。


『今朝、亮介さんと話し合いました

彩子さんの気持ち、私なりに伝えてみました

少しはわかってくれたみたいです

もしかしたら、彩子さんの方に亮介さんから連絡あるかもしれません

もし、別れを切り出されたら受け入れてくれて構わないです

よろしくお願いします』


淡々としたメールの文章からは、逆にえみりの覚悟が窺えた。


(私の……気持ち?)


いったいどんな風に伝えたのだろう?と彩子は動揺した。


昨日のえみりの言葉を思い出す。


彩子が出来なかったことをしてみせると、彩子と亮介の夫婦関係に風穴を開けるのだと、えみりは言い切ったのだ。


きっと亮介からの呼び出しも、えみりの言う通り別れ話なのかもしれない。


そう思うといてもたってもいられなかった。


元に戻らなければと、彩子は急いでえみりに返信をする。


『確かに亮介さんから会いたいってメールが来たけど、その前にあなたに会いたい』


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