ダブルスウィッチ
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「どうしたんですか?何かありました?」


開口一番、心配そうにえみりはそう聞いた。


最初に呼び出した紅茶の専門店。


彩子の自宅から近いからと、そこで落ち合うことになったのだ。


「亮介さんから、今夜会いたいってメールがあったの」


頼んだダージリンティーに口をつけたあと、彩子はえみりを真っ直ぐに見つめながらそう言った。


えみりもまた目を逸らすことなく、そうですか……と返事をする。


それからニッコリ笑って、さっきのメールの内容と同じことを口にした。


「たぶん、別れ話だと思います

受け入れていただいて構いませんから」


彩子の顔で彩子の口からそう言われると、複雑な気持ちになる。


まるで自分がそうさせたみたいな罪悪感。


別れてほしいと願っていたくせに、なぜか彩子は後ろめたいような気持ちになっていた。


「ほんとにそれでいいの?」


だからきっとそんなバカなことを聞けたのかもしれない。


えみりは目を丸くして彩子を見つめてから、ゆっくりと微笑んだ。


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