俺様王子と秘密の契約〜幼なじみは婚約者?!〜



シャワーを浴びて、準備をすると外から騒がしい声が聞こえる。

お父さん達ってば、朝から元気よすぎだよ。


家の中まで声が聞こえてくる。



「お、優芽!準備は出来たか?」


「うん。お待たせしました!」


「優芽ちゃんったら〜いいのよ!」



外に出ると車の前でみんなが待っていてくれた。



「ほら荷物乗せるから!叔父さんに渡しなさい!」


「ありがとう、叔父さん」



本当に引っ越しちゃうのかー…。


この家には思い出がいっぱいあるけど仕方ないよね!



「さてと、出発するわよ!」



お母さんの声に叔父さん達は車に乗り込む。

一人乗らずに立っている千隼くんは私を見た。



「あ、さっきはありがとう。千隼くん…」


「何がだよ?」


「ううん、何でもない!」


「なんだそれ」



千隼くんが笑った……!

私より先に車に乗る千隼くんが、中から置いてくぞと嫌味ったらしく言う。



< 23 / 24 >

この作品をシェア

pagetop